仲間を大切にするためのブログ

仲間を大切にすルフィ先輩による感動エッセイ

おそ松さんが盛り上がらない私個人の理由


"アニメおそ松さん2期が1期と比べ盛り上がっていない"


という趣旨のツイートがバズり、おそ松さんファンやかつてのおそ松さんファンはその理由について様々な持論を展開させている。


中でも面白かったのは、「私はユーリにハマってしまったから、おそ松さんは見なくなりました。」というもの。それはただの飽きである。(キートン山田)








確かに、1期の盛り上がりは異常なまでであった。社会現象と称しておそ松さんを紹介するテレビ番組さえあったほどだ。


そこまで莫大な人気を誇っていた大コンテンツおそ松さんの人気が2期で衰えたのか?どこに落ち度があったのか?


しかし、飽きが来るタイミングって、各個人の問題だ。ここが悪かったって箇条書きにして解説してみても、結局は、飽きたり冷めたりする理由は人それぞれ。


だから、ここでは私個人がおそ松さんという作品に盛り下がりを感じたかというところを文字に起こしていきたいと思う。








そもそも、おそ松さんはギャグアニメである。


作品では、パロディ、下ネタ、社会的地位の低い六つ子の惨めさ、顔芸、ノリ、勢いがごっちゃになった軽快なギャグをよく見せてくれた。


しかしながら、本気で、心の底から、おそ松さんを「ギャグアニメ」として視聴していたか、と問われると、私は「違う」と断言できる。


私だけではないと思う。


おそ松さんを純粋にギャグアニメとして面白いからという理由だけで見続けていた層が果たしていただろうか。


おそ松さんには、天才バカボンやかつてのおそ松くんのように、ギャグだけでやっていける度量は確実になかった。


じゃあ、どうしてあそこまで人気になったのか?私はアニメを見続けていたのか?大きく二つに分けて説明していく。










一つは、おそ松さんのキャラが可愛いから。ど直球にして真理。これ、一番大きい要因ではないでしょうか。


赤塚不二夫のキャラクターという時点で可愛いのだけど、それを青を主線とした現代風なキャラクターデザインにチェンジ。


可愛くないわけない。めちゃくちゃオシャレ。美術担当スタッフの有能さが異常。


その可愛さが暴力的なまでに反映されているのが、「はなまるぴっぴはよいこだけ」のOPだ。


この頃のOPの好きなところは、何と言っても六つ子の区別がほとんどつきにくいところだ。おそ松くんのリメイクアニメが始まるというだけで感動するしワクワクする。


当時、サブカルクソ女の典型であった私はOPを見ただけでテンションが上がり、今こんなキモい文章を書くほどにはどハマりした。


そう、おそ松さんは全くオタク感を感じさせない。オタクでない人間にも受け入れられやすい。


まあ、それももう昔の話である。もうおそ松さんはオタクのものであることに違いない。


コンテンツが膨張すればファンもおかしいのが出てくるわけで、そこから嘘松やおしっこ我慢大会などの一生ネットの宝物が派生してしまったことは否めない。


とにかく、おそ松さんのキャラの可愛さは、多くの人間の心を掴むほどであったということである。











そしてもう一つ。おそ松さんは笑い以外をも提供しようとしていた。


カラ松事変がしんどくてアカウントを作ったタイプのキモ・ヲタなので、例にカラ松事変の話をさせてもらうが、あの時は一種の鬱アニメかと思った。


昭和のブラックユーモア的なギャグセンスにしても、あの話で何を面白いと思えばいいのか全くわからなかった。


ギャグアニメの良いところは、何も考えずワハハと笑えるところであるのに、おそ松さんは全くそうじゃない。


唐突に明確な掴み所がない話や、心苦しくなる感動話をぶち込んでくることで、笑いではない"何か"を伝えようとして来た。



アニメ視聴後にツイッターで他人の考察ツイートを見て精神をなだめ、数時間後にまた自分の気持ちをツイートしては錯乱していた日々が思い返される。


ツイッター無しではとてもじゃないが見れない。おそ松さんはそういうアニメだった。


しかし、掴み所のない話や感動話は、ちょっとしたことでも「見方によってはこうじゃない?」「この○○松の表情、こういう気持ちがあったんじゃない?(画像付き)」みたいな考察が容易く出来る。


これ、ツイッター大好きなオタクにはめちゃくちゃ楽しいし、二次創作も捗る。


おそ松さんの二次創作が常に溢れんばかりに潤沢していたのは、これが原因ではないかと思う。


感動話に対して、よく「おそ松さんでその話やる必要ある?」というツイートを見かけたものだが、作品の人気の為には必要不可欠であることを製作陣は理解していたのかもしれない。









ここまでが、私の考えるおそ松さんが多くの人を魅了した理由であり、私が魅了された要因だ。


では、何故おそ松さんを以前より好きでなくなったのか?


それは、おそ松さんというコンテンツが大きくなるにつれて、赤塚不二夫作品のおそ松くんからどんどんかけ離れていった様に感じたからじゃないかなと思う。


1期の時はまだまだおそ松くんの名残があったように感じたけど、ここまでくると、もはやおそ松さんおそ松さんでしかないと思うようになった。


悪魔で私は、おそ松くんに寄せたおそ松さんが好きだったんだ。と気付く。


割り切って、「あれはもうおそ松くんの二次創作であって続きではない。」という風に考えて見たけど、そう考えたら、もう作品自体面白いと思えないし、好きではないのでは?とも思ったりした。


そりゃ、おそ松さんが毎回腹が痛くなるまでに笑わせてくれるギャグアニメとして完璧なギャグアニメであったとしたら話は別だ。


しかし、あれは違う。そういうタイプのギャグアニメではない。おそ松さんを心から愛せるおそ松さんオタクに向けて作られたアニメだ。










うーん...。むずかしいな、やっぱり。みんなはどういう風な理由で見なくなったり、嫌になったりしたのだろう。


やっぱ、はなまるぴっぴはよいこだけの爆発的な刺激の効能が2年しか持たなかったってだけなのかもしれないですね。ゎら









これは一個人の感想であり、かつてのおそ松さんファンの戯言です。


2期に何が足りなかったのか?とか、そういう話がしたいんじゃなくて、私がかつて半狂乱になりながら観ていたアニメに対する気持ちを整理するために書いたものです。


ここまで全部全部読んでくれた人がいるとしたら、本当にありがとうございます。あなたも相当やばいです。是非、ブログに思いの丈を書いてみて。


でもなんやかんや、2期は最後まで見てみるつもりです。でゎノシ